はじめに
Vol.1で早期退職を妄想し始めた頃のことを紹介した。
今回は早期退職を実現するために私が考えた計画を紹介する。
堅実な計画があればこそ確実な実行ができるのだ!
早期退職を実現するための計画の立案
世の中には潜在的な早期退職希望者は山ほどいると思う。
だが、具体的な計画を立てている人はどれくらいいるのだろうか?
なかには計画を立てることなく、何とかなるだろう程度のノリで実行するツワモノもいるかもしれない。
だが、そういう人は
かのどちらかであろう。

もちろん30年以上筋トレをライフワークとして継続している筆者は、筋トレ同様、何事も計画的にすすめるタイプである(と自負している)!
なので早期退職を実行する前に、達成すべき必要条件を考えた。
早期退職を実行するまでに達成すべきこと
- 退職後の生活費確保のめどを立てる(資産形成)
- 持ち家の購入(固定費削減)
- 浪費しない生活のリズムを確立(継続)する
- 家族の了解を得る(特に妻)
①退職後の生活費確保のめどを立てる
30代前半の頃までは株式投資などは眼中になかった。
また、どっちみち種銭がないと効果的に運用できないだろうということも理解していた。
なので、まずは地道に定期預金や社債購入等を中心に安全に運用して(と言うよりも強制的にお金を使えないようにして)、収入だけである程度まとまった資産を形成することに注力した。
その際の心得はとしては、、、
この中で、難しかったと思うところは、、、最後の「考えを家族と共有する」というところくらいだった。
いくら自分が気をつけていても、家族が浪費家ではこの壮大な計画は成立しない。
家族にも意識を共有して協力してもらうことも重要なポイントなのだ!
(ココについては④に関係するので後であらためて紹介しよう!)
必要だと判断したものには惜しみなくお金をかけるは矛盾?
おそらくこの項目は、お金を貯めることと矛盾しているのでは?と思う方が多いだろう。
だが、筆者の考えでは矛盾ではなく理にかなっていると思っている。

人は愛着がある品物は大事に長く使いたいと思うものだ。また、真剣に吟味して購入した少し高価な品物は、品質も良いので長くもつ!なので、長い目で見ると結果的にコスト削減につながるのだ(筆者の持論)!
なので、筆者は俗に言うケチとは明らかに一線を画していることがおわかりいただけるだろう?
そうこうするうちに、40歳になるころにはある程度まとまった資産が勝手にできていた。
ちょうどそのころ、アベノミクスで株式市場が活況になってきていた。
種銭もできたので、満を持してネット証券で口座を開設した。
最初は練習がてらに50万円を上限にルールを決めて運用を開始した。
2013年の頃のことである。
投資に明るい人はピンとくると思うが、ちょうど開始したタイミングが良かったので、シロウトの筆者でもそこそこの利益がでていた。
ただ、原資が少なかったので二束三文であったが、、、。
その後、勝ったり負けたりしていたが、自分なりに会社四季報や財務三表(BS/PL/CF)を見ているうちに、投資はギャンブルではないなと感じ、かつ、経済学の面白さも感じ始めていた。
そこで、とりあえず有名な投資本を片っ端から読んでみた。
ちょっと難しいところもあったが、これらを読んで一気に理解が深まったことをよく覚えている。
ふつうのサラリーマンが資産を大きく増やすには株式市場に参加することが一番近道だし健全だと思う。また、早期退職後もリスクの少ない生活を目指すならば、テクニカルやデイトレのような一喜一憂目線ではなく、じっくりと長期の投資戦略の方がいいと思う。
特にいいなと思った本を以下に上げておく。
どれも著名な本であるが、投資を理解するには一度は通るべき本であろう。
こうして、決して派手ではないが、投資と貯蓄の両輪で資産を毎年確実に増やすことができた。
そして2021年くらいにようやく退職後の生活費の目途が立ったと言える状態になった。
次に達成すべきは家の購入だった。
②持ち家の購入
賃貸か持ち家かの論争は、相も変わらずいろいろなところでやっているが、結局人それぞれというのがオチになっているし、実際その通りだと思う。

私は早期退職の必要条件として、持ち家の購入があると思っている。理由は、言うまでもなく退職後の固定費の削減である。
ちなみに、筆者はこれまで複数の転職や転勤に伴い、ずっと賃貸住宅を点々としていた。
サラリーマン時代は手厚い家賃補助があったので、あまりダメージはなかったのだが、これが全額自腹になると支出の大部分を占めるし、退職後も続くとなると、精神的にもかなりきついと思う。
というわけで数年前から戸建て中古物件探しを始めていた。
終の棲家になるので、かなり慎重にスクリーニングしていたわけだ。

バーベルやパワーラック等のホームトレーニング用の重量物があるので、マンションは眼中になかった。また、家庭菜園をやりたかったので、庭付きが絶対条件だった!
そして、2022年にようやくお眼鏡にかなった物件に巡りあったのである。

もちろん住宅ローンを組んで借金などということは私の辞書には一切ない(思いのほか低金利が続いていたので、チョットだけ考えたこともあったが、、、)。
前項の退職後の生活費の目途が立ったというのは、住宅をキャッシュで購入した後の話である。

無借金であることも早期退職を安全に実現するための必要条件だろう!
これで物理的な準備は整った。
③浪費しない生活のリズムを確立
おそらく早期退職できる人の大多数は、浪費しない生活のリズムをかねそなえている人ではないかと思う。

例えば100億円の資産を形成したとしよう。ふつうに考えれば一生どころか100回くらい生きていけそうな額である。ただし、毎日1億円使ったらわずが100日で破綻である。
単純明快であるが、これは非常に大事なことである。
人は環境に慣れる生き物だ。良い意味で言えば適応能力が高いとも言える。だが、贅沢な生活をしていればそれが標準になるということだ。早期退職してから節制すればいいなどというあまい考えは通用しないだろう。なので、資産成形がうまくいったとしても、生活のリズムを変えない、変えようとも思わない資質を持っていることがとても重要であると思う。
こう考えると、よくネット検索で引っかかる「●●歳で早期退職するために貯蓄はいくら必要?」の答えはないはずだ。
人それぞれ違うと思うのだ。
派手な生活をしてきた人は額も上がるだろうし、倹約家はそれなりだろう。
なので、自信をもって言えることは

浪費家でないことは早期退職実現の可能性を高める必要条件の一つ!
ってことだ。
例えばギャンブル等で予期せぬお金が入ったとして、その日にパーっと使うような性格の人は、よほど確実に資産が湧いてくるあてのある人でない限り早期退職など夢にも考えない方がいいと思う!
④家族の了解(特に妻)
独り者の人は関係ない。
己の判断だけで淡々と計画を進めればいい。
ただし、家族がいると話は別だ。

私も妻と子2人の4人家族だ。なので、大部分の一般家庭を代表しているので良い参考になるだろう。家族、特に妻の了解ははっきり言って資産形成並みの難関であった。。。それは最初からわかっていたので、私は着々を布石を打っていた。こっそり教えよう(すでにこっそりではないかもだが・・・)。
家族がいる場合の早期退職実現のための㊙戦略!
まず、計画の初期段階で何かにつけて早期退職をにおわす。
このころは具体性もないので、ホラ吹きレベルでOK。
たぶん当の本人さえも実現可能か?なので、マジホラ吹き状態だろう。

●●歳までに早期退職して好きなことやりたいんだよねー
くらいでOKだ。
おそらく軽いノリで

あーいいねー
とか

何言ってんの、バカじゃないの!
って言う答えが返ってくるだろう?
でも大丈夫。
筆者の場合もそうだった。。。
これを何かある度に発するのだ!
そうするとだんだん慣れてきて、なんとなく自然なフレーズになってくる。

良きか悪しきか判断に迷うが、いわゆる慣れってやつだ!
さらに資産形成が伴ってくると、これが冗談ではなくガゼン具体性も帯びてくる。
発する言葉も少しずつ具体体な内容を追加していくようにしていけばいいだろう。
最終的には、例えば100歳までのライフプラン表のシミュレーションを示し、想定されるリスクがあっても大丈夫なことを客観的に示せればベストだ!
FPの資格があればベスト!
筆者は興味と自己投資の意味も含めて、「ファイナンシャルプランナー(FP)」の資格も取得した。これは早期退職の実現に向けて大きな弾みとなった。
いわゆるプロの目で家計を判断できるからだ。
もちろん、妻への説明も「ホラ吹き旦那」からではなく、「お金のプロフェッショナルであるFPの視点」から説明することができるので、圧倒的に説得力が増す。

FP資格は早期退職後もキャリアとしても使えるし、これまで会社が行っていた社会保険料等の税金関係の手続きを自分で理解したうえで行うためにも、非常に有用な資格だと思う。
もちろんしっかりと勉強が必要だが、ユーキャンの教育講座を受講すれば間違いなく1回で合格できるだろう。
FPに一発で合格するまでの勉強方法に興味がある方は合わせてどうぞ!
実行のタイミング
ここまで紹介した前項①~④の計画の進捗次第で、早期退職実現性の確度や実行タイミングがおおよそ決まってくる!
予期せぬ外乱にも動じない!
ただ、世の中というものは万全の計画を立てていたと思っていても、予期せぬ外乱が入ってくるものだ!

私の場合は、コロナ禍で少々資産形成の計画が狂いかけた。正直2020年の3月はさすがに5年くらい遅れるかも?と思ったほどだ!
だが、もともと堅実な計画を立てていたので、右往左往することもなく(いや、正直2020/3/16だけは不覚にも少しだけしてしまった。。。)、影響は軽微だったし、むしろその後(4月に攻めまくった)は大幅に好転した!
なので、コロナ禍の影響による遅れは生じなかった!
まとめ
早期退職を有言実行するには堅実な計画が必要不可欠だと思う!
計画的な行動ができるかできないかは、言い換えると「早期退職をしていい人」と、「やめた方がいい人」を分ける資質であると言ってもいいのではないかと思う。
さて、次回はいよいよ退職届の提出から最終出社日までの心境について紹介しよう。
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